チアゴ・ピタルチ、逆境に立ち向かう──プレシーズン欠場と熾烈な中盤競争でシーズン始動へ
スペイン紙『AS』が伝えた。
移籍市場における議論の中心は中盤の補強の必要性だった。マドリー自身もロドリ獲得を打診したことでその必要性を認めていたが、結局実現せず、クラブはベルナルド・シウバを加えた現有戦力で進むことを決めた。ベルナルドはシティ時代に慣れたトップ下よりも、ボランチに近い役割をこなしている。
✅ インテル戦で再び露わになった課題
シーズンが始まり、その問題が再び表面化した。とくにインテル戦では中盤のコントロールをほぼ一度も掌握できなかった。モウリーニョはもっとボールを保持して試合を落ち着かせるよう選手に求めたが(バルベルデが試合後に語った)、その要求は実現しなかった。
この問題は昨季から続いている。だが当時、アルベロアが最低限の解決策として見出したのは、意外な名前だった。カスティージャ出身のチアゴ・ピタルチだ。当時Bチームに所属していたセンターハーフは、トップチームで定期的にスタメンを張るようになり、公式戦で800分以上を積み重ねた。CLラウンド16のシティ戦双方と、準々決勝第1戦のバイエルン戦でも先発起用された。
✅ プレシーズンで負傷、存在感を示す機会を奪われる
今季の立ち位置は不透明だった。移籍の可能性もあったが、プレシーズン開幕直後に負傷し、その選択肢は消えた。トップチームに残留したものの、登録枠の関係でBチーム籍のまま。ただし実質的にはトップチームの選手として扱われ、新契約もそのステータスを示している。あとは最も難しいことをやり遂げるだけだ。プレーすることだ。
✅ 5人中5番手からの出発
モウリーニョの4-2-3-1においてチアゴの適性はダブルピボットだが、そこにはバルベルデ、チュアメニ、カマヴィンガ、ベルナルド・シウバという顔ぶれが並ぶ。出発点としては5人中5番手という状況だ。しかし昨季の実績と何より彼のメンタリティがある。マドリーのユニフォームを着ることの重さに動じなかった、それだけでも大きい。
✅ モウリーニョ「脚の筋肉を2キロ増やせ」
負傷明けということもありモウリーニョの関心は限定的だったが、昨季の貢献は把握している。「カスティージャで出るべき選手じゃない。トップチームの選手で、非常に気に入っている。好きな資質をたくさん持っている。状態が整えばグループの一員になれるし、グループに入れば出場機会も待っている。質は高い」とモウリーニョは語った。
フィジカル面では注文もある。「唯一言うとすれば、脚の筋肉が私と同じくらいしかないということだ。そこに2キロ分の仕事を積み重ねる必要がある」
プレシーズンを経験できなかったチアゴは今、フィジカルの仕上がり・熾烈な競争・まだ自分をよく知らない監督という3つの逆境に抗いながら、2026-27シーズンの歩みを始めようとしている。