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The Athletic2026年10月16日 05:48

「これがマドリーの勝ち方だ」──レアル・マドリード、ありえないのに必然の逆転劇。モウリーニョ「なぜCL直前にヴィニの処分を発表したのか」

イギリスメディア『The Athletic』のジェームズ・ホーンキャッスル記者が、ローマ戦(4-3)を振り返った。 残り8分で1-3。ローマのガスペリーニ監督が「全てで上回っていた」と言う試合を、マドリーはまたしてもひっくり返した。「ありえないのに、必然的に」――これがマドリーの勝ち方だという。

✅ 「凡庸に見えるのに、驚くべきことをやる」

マドリーの不思議さは、並外れたことを当たり前に見せることではない。むしろ、これほど並外れたチームが、これほど凡庸に見えながら、それでも驚くべきことをやってのけることだ、と同記者は書く。 ガスペリーニ監督は「もっとゴールを決められた」と感じていた。理由は、マドリーが「全てにおいて圧倒されていた」からだ。

✅ 「ローマに栄光をもたらした者は、永遠にたたえられる」

モウリーニョ監督は集中する必要があったが、それは簡単ではなかった。オーナーのフリードキン・グループに解任されてから2年半。オリンピコでの歓迎は、ローマの凱旋式のようだった。 クルヴァ・スッドには、ローマでの最高の瞬間、第1回カンファレンスリーグ優勝を描いた旗が掲げられた。「ローマに栄光をもたらした者は、ローマから永遠にたたえられる」「民衆はあなたに永遠の栄光を授ける」という横断幕もあった。 モウリーニョ監督は、ウルトラスが名前を歌う中、照れたように手を振った。

✅ ガスペリーニに「読み負けた」

しかし、最大の頭痛の種はガスペリーニ監督の戦術だった。クルトワは序盤から最高のプレーを見せる必要があり、マリオ・エルモソのシュートを指先でかき出した。 「ローマは、我々が分析した全ての試合とは違うポジショニングをしてきた。右サイドに3人で攻めてきた。スーレがフリーで、ククレジャをウェズレイに食いつかせようとしていた。変更が必要だった」とモウリーニョ監督はMovistarに語った。 本人いわく、これはモウリーニョ監督の責任だった。ガスペリーニ監督に読み負け、選手たちは準備ができていなかった。

✅ スター選手たちも振るわず

一方で、マドリーのスター選手たちも最初は期待を下回った。ミスパスが続き、簡単にボールを失った。 ローマは正GKスヴィラールを欠き、最高のMFマヌ・コネは16分で負傷交代。司令塔ディバラも後半には出てこなかった。マドリーはもっと早くそれを生かすべきだった。 それでも、クルトワのセーブと、何もないところからのエムバペの同点弾で試合に踏みとどまった。「なぜこんなに悪いのか。なぜ試合に戻ってこられるのか。マドリーはマドリーだからだ。神はマドリーファンだからだ(永遠の都でさえも)」と同記者は書く。

✅ 「クロースの穴」とヴィニシウス

中盤にあいた「トニ・クロースの形をした穴」に向き合おうとしないことも、マドリーは理屈に合わないチームだという印象を強めている。 同記者は、マドリーは今夏ヴィニシウスをアーセナルに売るべきだったのかもしれないとも指摘する。チームが左に偏りすぎていることは誰もが知っている。しかし、マドリーは契約を延長し、ヴィニシウスはそれに見合うプレーができずにいる。 週末のビジャレアル戦では先発を外れ、代わりに入ったクラブ史上最高額の補強ディオマンデが決勝点。ヴィニシウスは途中出場から20分で髪を引っ張って退場した。ローマ戦では、マレンの1点目につながる衝撃的なボールロストを犯し、1時間を前にエンドリッキと交代させられた。

✅ モウリーニョ「なぜ今、処分を発表するのか」

モウリーニョ監督は、ヴィニシウスが試合に集中し続けるのも難しかったと理解していた。 「スペインの審判委員会に聞いてくれ。なぜヴィニの(4試合の)出場停止のニュースを、CLの重要な試合の数分前に発表したのか。レアル・マドリードはスペインのクラブだ。なぜ今、発表するのか」

✅ 「1-3で皆が終わったと思ったが、死んでいたのはローマだった」

後半、マレンが3-1とするゴールを決めた。今年、欧州のトップレベルで最も多くゴールを決めているストライカーの一人(公式戦20ゴールでハリー・ケインと並ぶ)が、エムバペを食い、ローマにマドリー戦18年ぶりの勝利をもたらすかに見えた。しかし、そうはならなかった。 ローマは、最も屈強な2人のCB、マンチーニとエルモソを交代させた。 「3-1で、誰もが試合は終わったと思った。でも、死んでいたのはローマだった」とモウリーニョ監督。ギュレルを入れると2ゴールをアシスト。エンドリッキとエスピを入れると、2人ともゴールを決めた。 ただし、交代策が見事だったとはいえ、マドリーのゴールはセットプレーからで、流れの中からではなく、手薄になった守備陣を相手にしたものだった。

✅ ガスペリーニ「我々は彫像のようだった」

「同じような3ゴール。我々は固まってしまった」とガスペリーニ監督は語った。 「腹立たしいのは、彼らが簡単に3点を取ったことだ。我々は、まったく別のレベルの試合の中で、彫像のようだった。80分間の良いプレーを無駄にする危険があるし、そうさせるわけにはいかない。でも、試合は最後までやり抜かなければならない」

✅ 「これがマドリーの勝ち方だ」

ローマの元選手リュディガーが決めた4-3の逆転で、マドリーはCLで全勝を維持。モウリーニョ監督は古巣インテルとローマに勝ち、評価を保ったままイタリアを後にした。 ローマのファンは、「だからこそモウリーニョを監督に迎えたいのだ」と確信してオリンピコを去った。全体のパフォーマンスはマドリーの優勝の可能性への信頼を下げるものだったが、モウリーニョ監督の神話はむしろ強まった。 「この試合をまとめるのは難しい」とバルベルデはMovistarに語った。もう慣れているはずだが。 ディスティンティ・スッド(スタンドの一角)のマドリーファンが歌っていた。「¡Así gana el Madrid!(これがマドリーの勝ち方だ)」。ありえないのに、必然的に。

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