ネグレイラ事件、レアル・マドリードの資料提出にバルサが反論「手続きは再開されていない」
英国スポーツメディア『The Athletic』が伝えた。UEFAがマドリーから「ネグレイラ事件」に関する大量の資料を受け取ったと発表したことを受け、バルサとマドリーがそれぞれ声明を出した。両クラブの主張は真っ向から対立している。
✅ 2001〜2018年に計840万ユーロ
問題となっているのは、バルサが2001年から2018年にかけて、スペインサッカー連盟審判委員会の元副委員長ホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏に支払った計840万ユーロだ。2023年2月に明るみに出た。 2023年6月、UEFAの調査官はバルサへの処分を見送り、バルサはその後もUEFAの大会に出場し続けている。バルセロナの裁判所での捜査は2023年から続いており、まだ終わっていない。 ラ・リーガのテバス会長は2023年3月、時期が古すぎるため「何の措置も取れない」とし、「スポーツ法では時効だが、刑法では時効ではない」と話していた。
✅ バルサ「不正はしていない」
バルサは一貫して不正を否定している。ラポルタ会長は2023年4月の会見で、支払いは「プロの審判に関する」報告書を提供した「外部コンサルタント」への正当なものだったと説明し、「競技の結果を変えたり、スポーツ上の利益を得たりする目的での行為は一切していない」と述べた。
✅ バルサの声明「一度も閉じられていない」
バルサは木曜日の声明で、UEFAは「新たな手続きを開始していない」と強調した。 「手続きは2023年に、2人の調査官の任命とともに始まり、調査官は適切と判断した対応を取ってきた。クラブは常にすべての要請に応じてきた。手続きは再開されていない。一度も閉じられていないからだ」 「この資料について、どのような対応を取るか、あるいは取らないかを決めるのは調査官だ。現時点で、バルサに新たな要請はなく、マドリーの申し立てがクラブに送られてもいない。そうなれば、クラブはしかるべく対応する」
✅ マドリーの声明「最大限の緊急性で」
一方のマドリーは声明で、次のように訴えた。 「当クラブの申し立てには、競技の公正性と審判制度への信頼に直接影響する、極めて重大な出来事に関する膨大な資料と証拠が含まれている」 「UEFAがこの資料を手にした今、調査が最大限の緊急性をもって完全な結論まで進められ、所管機関が確認された事実の重大さに応じた適切な決定を下すことが不可欠だと考える」
✅ 「体制のチーム」をめぐる応酬
マドリーが2023年4月に被害者としてこの事件に正式に加わって以来、両クラブの辛辣な応酬が続いている。 ラポルタ会長は当時、「マドリーは歴史的に審判の判定で優遇されてきた。70年間、政治・経済・スポーツの権力に近い『体制のチーム』だった」と反論した。ここでいう「体制」とは、1939年から1975年までスペインを支配したフランコ将軍の独裁政権のことだ。 これに対しRMTVは、フランコ政権はむしろバルサを優遇していたと主張する動画を公開。動画の最後には、サンティアゴ・ベルナベウ元会長が「体制のチーム」という呼び方に激しい言葉で怒りをあらわにした発言が使われた。 両クラブの関係は、2月に正式に確定したバルサのスーパーリーグ構想からの離脱でも悪化している。
✅ ペレス会長「史上最大のスキャンダル」
フロレンティーノ・ペレス会長は5月、再選への意欲を示した会見で、UEFAに資料を送ると表明していた。 「この3年間、私たちは前例のない腐敗事件、史上最大のスキャンダルであるネグレイラ事件に直面してきたことがわかった。当時の審判は今もラ・リーガなどで笛を吹いている。UEFAが芽を摘めるよう、包括的な資料をまとめて提出する」 「審判技術委員会の委員長は、忘れるべきことだと言う。私たちは500ページの資料を作っており、シーズンが終わり次第送る」
✅ バルサはペレス会長に法的措置
バルサは6月、この発言を「中傷」だとして法的措置を取ると警告した。 バルサは和解手続きの申し立てを行った。正式な訴訟の前に、相手方(今回はペレス会長)が発言を撤回できる手続きだ。撤回しなければ、ペレス会長を刑事告訴するとしている。 先週、この和解手続きの期日が11月25日に決まった。
※UEFAの発表そのものは「ネグレイラ事件、UEFAがレアル・マドリードからの大量の資料受領を発表」で伝えています。
