バルトラのエリア侵入でPK再試行なし──IFABルール「両足が地面を離れている場合のみ空中投影を適用」
スペイン紙『MARCA』が伝えた。
ベティス対マドリーの94分、エムバペのPK失敗後に物議を醸した場面がある。バルトラがキック前にエリアに入っていたのではないかという疑惑だ。VARのイグレシアス・ビジャヌエバも、主審エルナンデス・エルナンデスも検討したが、再試行を命じなかった。これはスペイン審判技術委員会(CTA)とIFAB(国際サッカー評議会)の規則に照らして正しい判断だった。
✅ 「早入り反則」とは──PKが蹴られる前にエリアへ侵入する行為
PKの蹴られる前にキッカーとGK以外の選手がペナルティエリア、ペナルティアーク内、またはボールより前方に侵入した場合が「早入り反則」に当たる。
ただし侵入しただけでは必ずしも反則にはならない。侵入した選手がキックに直接影響を与えた場合、またはこぼれ球に関与した場合にのみ制裁が科される。
守備側選手の場合:侵入がキッカーに明らかな影響を与えた場合、またはこぼれ球を争いゴール・シュート・チャンスを阻んだ場合に反則となる。
攻撃側選手の場合:GKに明らかな影響を与えた場合、またはこぼれ球からゴール・シュート・チャンスを生み出した場合に反則となる。
✅ 「侵入」の判定基準
侵入かどうかは、ボールが蹴られた瞬間に選手の足(または地面に接触している体の部位)がどこにあるかで判断する。片足または両足がエリア内またはライン上にある場合が侵入となる。
重要なのは「地面から浮いている部分は考慮しない」という点だ。IFABの2026/27シーズン向け規則には明確に記されている。「空中への適用は、体全体が地面から離れている場合にのみ適用される」
今回のベティス対マドリーのケースでは、バルトラの片足は地面に接触していた。そのため空中投影は適用されず、エリア侵入とはみなされない。PKの再試行を命じなかった判定は規則に則った正しい対応だった。