レアル・マドリード、ローマ戦の逆転を生んだ「緊急プラン」──それでもモウリーニョはチュアメニ&バルベルデを信頼「試合を終えたメンバーで始めたら5点取られていた」
スペイン紙『El País』が、ローマ戦(4-3)の勝因と、モウリーニョ監督の「強硬路線」を分析した。 またしてもプランAは崩れ、チュアメニとバルベルデのコンビを試合中に解体したことで、逆転への道が開けた。それでもモウリーニョ監督は、このコンビへの信頼を変えていない。
✅ 揺れるマドリーとプランAの崩壊
オリンピコのマドリーファンの最前列には、6月の会長選挙に立候補したエンリケ・リケルメ氏が立ち上げたソシオの団体のロゴが入った横断幕が見られた。マドリーの周辺は揺れている。そんな中、チームは「緊急プラン」と、モウリーニョ監督の「ほうき車(最後尾)」にいた選手たちのおかげで、また一つ崩壊を回避した。 またしても、プランAは失敗した。中盤のチュアメニとバルベルデのコンビは「破綻」し、試合中に解体されて、ギュレルとベルナルド・シウバが入った。
✅ ギュレルの中盤起用、ベルナルドの復活
モウリーニョ監督は数週間前、ギュレルについて、中盤の中央という繊細なポジションを任せるにはまだ成熟していないと話していた。シャビ・アロンソ監督とは違い、その育成に時間をかけるつもりはないという姿勢だった。 基本的にはもっと前のポジションで起用してきたが、ビジャレアル戦とローマ戦の緊急事態で中央に置くことになった。そして、それがうまくいった。 32歳のベルナルド・シウバは、トップレベルのチームを指揮する経験なら有り余るほどある。ただ、直前の3試合(エルチェ戦、アトレティコ戦、ビジャレアル戦)の出場はわずか8分。開幕時は先発だったが、姿を消していた。
✅ それでも「チュアメニ&バルベルデ」を信頼
慎重さと守備的・リアクション型の戦い方でタイトルを積み重ねてきたモウリーニョ監督が、全員がそろって以降、最も信頼しているのがチュアメニとバルベルデのコンビだ。前任者たちも信頼し、そして解任されたコンビでもある。 チュアメニの負傷明けから、2人はエルチェ戦、アトレティコ戦、ビジャレアル戦、ローマ戦と4試合連続で先発。しかし直近2試合は、このコンビを崩してから勝利をつかみ、ダービーでもチュアメニを下げてベルナルドを入れた終盤にだけ希望の光が見えた。 それでもオリンピコの通路で、モウリーニョ監督は革命を予告しなかった。むしろ、少なくともこういう試合では、2人のコンビという「コンクリート」への信頼を強調した。 「試合を終えたメンバーで始めていたら、5点取られていた」
✅ 前線4人が「孤立」した前半
モウリーニョ監督の大きな関心事は、今も攻守のバランスだ。スター選手の攻撃陣は守備の性質に乏しい。彼らが守備にすべての力を注がないなら、チームは後ろから組み立てなければならない、とコーチングスタッフは考えている。 前半の平均ポジションは、チームの完全な分断を示していた。6人の選手が自陣で相手に「叩きのめされ」(モウリーニョ監督の言葉)、前線の4人(ヴィニシウス、ディオマンデ、ベリンガム、エムバペ)は敵陣で、残りの選手から切り離されていた。
前半のマドリーの平均ポジション(赤=前線の4人、青=残りの6人と GK)
El País掲載のHudl Statsbombのデータをもとにultrasreiが作図(位置は概略)
✅ クルトワのパス試行はいつもの倍
『Opta』によると、クルトワのパス試行数は55本で、コナテ(58本)に次いでチーム2位。これは今季の他の試合の平均(28本)の約2倍だった。
✅ 1時間で「プランA」を捨てて流れが変わる
マドリーが転機を見つけたのは、1-3となった1時間すぎ、プランAを捨ててからだった。 ギュレルの投入で、バルベルデは2試合連続で右SBへ。モウリーニョ監督は試合前、ビジャレアル戦での起用は「非常に特別なもの」だと話していた。そして70分、ベルナルド・シウバの投入でチュアメニがピッチを去った。
| ギュレル(37分) | バルベルデ(97分) | |
|---|---|---|
| チャンス創出 | 3(チーム最多) | — |
| クロス | 8(チーム最多) | — |
| ボールに関与 | 37回 | 47回 |
| パス試行 | 27本 | 31本 |
出典: El País(「—」は元記事に記載なし)
前線では、今季わずか4分の出場だったエンドリッキ(59分にヴィニシウスと交代)と、ディオマンデと代わったエスピが、ギュレルのクロスをものにした。 80分までにマドリーが放ったシュートは9本で、枠内は3本。それがアディショナルタイムを含む最後の15分間だけで7本、うち5本が枠内に飛んだ。
✅ モウリーニョ「少しは私の手柄も認めてくれ」
モウリーニョ監督は、白いものが混じったあごひげを伸ばしながら、こう自分を主張した。そのひげは、チームへの疑問と同じペースで伸び続けている。 「(試合を終えたメンバーでは)超攻撃的で強度の高い相手に耐えるのは不可能だ。いろいろな時間帯がある。戦略面で、監督は時にばかになり、時にとても優秀になる」 「3-1から3-4にするために全てを準備した天才だとは言わない。でも、最後の20分に打てる交代カードがあると考えていた。エルモソはディオマンデについていて、ガス欠になったところでエンドリッキを入れた。少しは私の手柄も認めてくれ」
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