レアル・マドリードのルニン、「クルトワより劣るとは思っていない」──異例の活躍を支える自己肯定感、マドリーはすべてのオファーを拒否
スペイン紙『AS』が、クラシコでマドリーを救ったルニンの人柄と、マドリーでの立場について報じた。
✅ クラシコの主役から、再びベンチへ
マドリーのクラシコ勝利の主役の一人だったルニン(ウクライナ・ベレスティン出身、27歳)は、いつもの日々に戻り、サンタンデールでのラシン戦ではベンチに座ることになる。
長く続く異例の状況は、ひとえにクルトワの絶対的な存在によるものだ。 世界最高の、もしかしたら史上最高かもしれないGKが隣にいることは、乗り越えられない壁だ。
✅ 6本の枠内シュートに1失点
出番を期待されていないのに、いつもそこにいる。 決して恵まれた状況ではないのに、高いパフォーマンスを見せる。
バルセロナ戦では、いくつものセーブを見せた。 ジェラール・マルティンのヘディングを止めた場面は特に見事で、常に落ち着きと経験を感じさせた。 5回のクラシコで4勝しているのも、偶然ではない。
クラシコでルニンが受けた枠内シュート
○ セーブ(円が大きいほど難しいシュート) ● 失点
6
枠内シュート
1
失点
1.2
予想失点
0.2
防いだ失点
PKとオウンゴールは除く。位置はおおよそ。『AS』に掲載されたOptaの図をもとに作成
『Opta』のデータでは、ルニンが受けた枠内シュートは6本で、失点は1。 シュートの質から予想される失点(1.2)より、0.2点少なく抑えた。
✅ 「クルトワより劣るとは思っていない」
いつもは控えのGKが、呼ばれたときにこれほど大きな仕事をするのは珍しい。 しかし、ルニンは普通のGKではない。
『AS』は、自己肯定感と、自分の力への揺るがない信頼が、ルニンの珍しい成功を説明していると書いている。 マドリーのロッカールームでも、ルニンの個性が強調されている。 ルニンは、自分がクルトワより劣るとは思っていない。 今の役割や状況に関係なく、自分の力を信じている。
✅ 庭でも試合の場面を再現
控えめで、いつもウクライナでの戦争を気にかけている。 ユーモアのセンスは、どんどんスペイン人らしくなっている。 そして、休むようチームの中から勧められるほどの練習の虫だ。
ルニンは、キャリアのあらゆる細部に気を配っている。 試合での自分のプレーの分析映像を求め、家でも個人の練習メニューを続けている。 自宅の庭でも試合の場面を再現し、家族や友人に練習相手を頼むほどだ。
今季までGKコーチだったリュイス・リョピス氏とは、完全な信頼関係を築いた。 今は、モウリーニョ監督が連れてきたヌーノ・サントスGKコーチとも、良い関係を築いている。
バルセロナ戦で、肩車でピッチを後にしたルニンを、モウリーニョ監督は自分から探して抱きしめた。 それは、ロッカールームでのルニンへの評価を表していた。
✅ 2024年と2025年の夏には移籍も考えた
時がたつにつれて、ルニンは、控えに回されていることへの迷いと、周りの声を乗り越えてきた。
ルニンには、いつも移籍のオファーがあった。 2024年と2025年の夏には、移籍する気持ちもあった。 しかし、届いた提案はどれも、ルニンを完全には納得させなかった。
✅ ジョルジュ・メンデス氏が引き止めた
ルニンの身近な人たちは、ときには強く、環境を変えることを勧めた。 しかしルニンは、マドリードでの安定と、バルデベバスで手にした認められた立場を優先した。
代理人のジョルジュ・メンデス氏も、ルニンが残り、急いだ決断をしないよう後押しした。 メンデス氏がマドリーの上層部にオファーを伝えるたびに、答えは「ノー」だった。 そのためメンデス氏は、ルニンに落ち着くように伝え、続けるよう促したという。
✅ マドリーは「クルトワの最高の代わり」と評価
マドリーは、ルニンに最大限の評価を与えてきた。 一度も手放したいと思ったことはなく、クルトワの最高の代わりだと考えている。
2023-24シーズンにクルトワが重いケガをして警報が鳴り響いたとき、ルニンの価値ははっきりと証明された。 ルニンは、リーガとCLの2冠に決定的な役割を果たした。 2030年までの契約延長も、お互いの信頼の表れと受け止められた。
※関連記事:ルニン、「クラシコ男」/クルトワ、クラシコ直前に欠場
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