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The Athletic2026年10月25日 06:12

レアル・マドリードのモウリーニョは「鉄拳」か「穏やか」か──就任からの内幕、「モウリーニョだから権威がある」「ほぼ毎日バルデベバスに泊まっている」

英メディア『The Athletic』が、モウリーニョ監督のマドリーでのここまでの歩みを、内部の関係者の証言をもとに報じた。

✅ ペレス会長の決断、ベンフィカに1500万ユーロ

マドリーは、主要タイトルのないシーズンが続いた後、この夏モウリーニョ監督に再びチームを託した。 これまでの監督たちが解決できなかった、たくさんの問題を抱えた状態だった。

モウリーニョ監督を2度目に招く決断は、主にペレス会長が下した。 79歳のペレス会長は、2010年から2013年の1度目の時代から、ずっとモウリーニョ監督を尊敬してきた。 マドリーが、契約を解除するためにベンフィカに1500万ユーロを支払ったことも、その評価の高さを示している。

6月に正式に就任したモウリーニョ監督は、2025年5月以降で4人目の監督になった(アンチェロッティ、シャビ・アロンソ、アルベロアに続く)。 ただ、実際の仕事はその前の月、5月から始まっていた。

チームを立て直す計画づくりが始まり、補強の候補を決め、クラブの勝負へのこだわりを取り戻す必要があった。 スペインではバルセロナとの差を縮め、欧州ではCLのライバルたちに追いつくためだ。

日曜のカンプ・ノウでの試合は、その目標にどれだけ近づいたかを示すことになる。 9試合を終えて、首位バルセロナは、3位のマドリーに勝ち点6差をつけている。

✅ 「強引なやり方はない」

昨季、シャビ・アロンソ監督は、練習のルールを厳しくし、戦術分析を重視するなどの新しいやり方を取り入れた。 それが、就任1年目の最初の数か月で、一部のスター選手との摩擦を生んでいた。

モウリーニョ監督なら強権的なやり方を取ると予想した人もいたかもしれない。 しかし、取材に応じた複数の関係者によると、そうはなっていない。

バルデベバスの関係者は、こう話している。 「強引なやり方も、劇的な変化もなかった」

ロッカールームに近い別の人物は、こう話す。 「一番の違いは、モウリーニョには権威があるということだ。モウリーニョだからね。出番の少ない選手たちはそれほど満足していないが、昨季のような緊張した場面や非難の応酬はない。モウリーニョがそうだと言えば、そうなんだ」

✅ 5月から「大量の報告書」を要求

5月、モウリーニョ監督がこの仕事のために最初にしたのは、クラブとチームの状況について情報を求めることだった。 1度目の時代から知っている人たちと話し、すべての部門に報告書を求めた。 それも、詳しい報告書を大量にだ。

ある部門のスペシャリストは、こう話している。 「たくさん質問されたが、何かを押し付けられることはなかった。ほぼすべての分野に目を配っている。選手に影響を与えそうなことは、すべて把握しておきたいんだ」

モウリーニョ監督は、選手たち一人ひとりにもあいさつをした。 多くの選手がW杯で代表チームに行っていたため、一部は電話で、主にメッセージで連絡を取った。

その後も連絡は定期的に続いた。 関係者によると、63歳のモウリーニョ監督の今回の大きな特徴の一つが、話しかけやすさだという。 昨季のシャビ・アロンソ監督のスタッフとトップチームの間の空気とは、対照的だ。

主力選手に近い関係者は、こう話している。 「選手たちとの話し方を分かっている。エゴがこれほど多いロッカールームでは、それがカギになる」

✅ 問題が消えたわけではない

ただし、モウリーニョ監督が、マドリーの長年の問題を魔法のように消したわけではない。 たとえば、ピッチ上でのエムバペとヴィニシウスの関係は、今も気がかりだ。

ギュレルの存在感が増し、バルベルデが右SBに移ってから、内容は良くなってきた。 それでも、まだ改善の余地がたくさんあることは誰もが分かっていて、ロッカールームでも話し合われている。

✅ メディカル部門を刷新、「10年で初めて」ケガ人なし

大きく変わったのが、メディカル部門だ。 1月に復帰したニコ・ミヒッチ医師のもとで、この夏に大幅な刷新が行われた。 2人のスタッフが去り、モナコからアレクサンドル・クルーズ医師が加わった。

今季は、選手のコンディションをより厳しく管理する計画が立てられた。 予防のトレーニング、ジムでのセッション、試合後のリカバリーを増やし、ケガを防ぐためだ。

今月初めの会見で、モウリーニョ監督は、10月半ばまで「ケガ人が1人も出ていない」のは、マドリーにとって「この10年で初めて」だと話していた。

✅ 練習は短く、激しく

モウリーニョ監督の練習は少し短く、長くても1時間から1時間15分ほど。 しかし、とても激しく、常にボールを使うことに重点を置いている。 ピッチで準備するすべてのことについて、その理由を伝えることを大事にしている。

選手たちは、練習の1時間半から2時間前に練習場に来て、そこで一緒に朝食をとらなければならない。 ビデオ分析のミーティングは試合の前の日に限られるが、一部の選手には個別のセッションもある。

関係者によると、時間はより守られるようになり、秩序も増した。 ただ、最近の映像では、選手たちがいつも時間どおりに来ているわけではないことも分かっている。

✅ カンテラにも強い関心

モウリーニョ監督は、チーム作りでカンテラを大きく生かしているわけではないが、強い関心を持っている。 主な窓口はアシスタントコーチのトラリャン氏だ。

就任後まもなく、モウリーニョ監督は下部組織の幹部に、U-19からカスティージャ(3部でプレーするBチーム)まで、ポジションごとにすべての選手の報告書を求めた。

それ以来、トップチームの練習や招集に加える選手は、モウリーニョ監督自身が選んでいる。 以前は、カスティージャやCチームで出番の少ない選手を呼ぶなど、別の基準で選ばれることが多かった。

✅ スタメンは前日に伝える

シャビ・アロンソ監督と同じく、モウリーニョ監督も、アウェーの試合に同行する人数を減らした。 必要のないときに、チームの周りに人が多くなりすぎないようにするためだ。 ただ、スタメンが外に漏れることは、あまり心配していないようだ。

モウリーニョ監督は、試合の前日にスタメンをチームに伝えるのを好む。 1度目のマドリー時代にはこの問題がとても敏感だったこと、そして前のベンフィカではスタメンの流出に激怒していたことを考えると、意外かもしれない。

マドリーでのモウリーニョ監督は、それが選手のやる気を引き出し、気持ちを整える良い方法だと考えている。 試合当日に、ピリピリした空気になるのも避けられる。

✅ 「ほぼ毎日、あそこに泊まっている」

クラブ内では、モウリーニョ監督とスタッフがバルデベバスで過ごす時間の長さも、よく話題になっている。 監督の日常をよく知る関係者は、こう話している。 「ほぼ毎日、あそこに泊まっている」

モウリーニョ監督にとって、最初から大事だったのは、新しい日々の文化を根付かせるプロセスを始めることだった。 すぐに結果が出ないことは、分かっていた。

そして日曜、モウリーニョ監督と新しいチームは、これまでで最も厳しい試練を迎える。

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