MARCA2026年8月1日 19:57
モウリーニョのマドリー、CB総崩れで開幕前から緊急事態
スペイン紙『MARCA』が伝えた内容によると、マドリーは現在、センターバック陣が壊滅的な状況に陥っています。
そもそも、この問題の根は深い。2024/25シーズン、マドリーはCB陣を連鎖的に失いました。エデル・ミリタンが2024年11月に前十字靭帯断裂・両半月板損傷という重傷を負うと、その後シーズン終盤にはダヴィド・アラバとアントニオ・リュディガーが相次いで左膝の半月板を断裂。カルロ・アンチェロッティ前監督は急場しのぎを余儀なくされ、オーレリアン・チュアメニをCBに転用し、ラウール・アセンシオをカスティージャから引き上げ、ハコボ・ラモンを起用するなど、綱渡りの対応が続きました。
翌2025/26シーズンでも、その傷は癒えませんでした。マドリーは1月初旬に医療部門の新たな監督官としてニコ・ミヒッチを招聘するなど組織面にも手を打ちましたが、故障の連鎖は止まらず。ミリタンは今度は大腿二頭筋の重篤な断裂で手術を要し、現在もリハビリの途中です。アラバはふくらはぎのトラブルを繰り返し、リュディガーも筋肉系の不調で約2か月間離脱しました。
リュディガーのケースは、事態の深刻さを端的に示しています。ドイツ代表DFはロンドンに渡って専門医の診察を受け、膝への注射と厳密に管理されたフィジカルトレーニングを組み合わせた専用のリハビリプランを実施。復帰は果たしたものの、現代サッカーが選手に課す過密日程とは相容れない繊細な状態が続いています。また、今夏加入したばかりのデーン・ホイブレグセンも昨シーズンの初年度に13試合を離脱するなど、若い新戦力も無傷ではありませんでした。
そしてその状況が、ホゼ・モウリーニョ新監督の船出に暗い影を落としています。フィオレンティーナとのプレシーズン初戦を前に、モウリーニョはトップチームのCBを一人も使えない異常事態に直面しました。ホイブレグセンは不調でマドリッド残留、アセンシオは大腿直筋を断裂して4〜6週間の離脱が確定しプレシーズン全休、コナテはワールドカップ後の休暇中で8月第2週まで合流予定なし、リュディガーは数日前に復帰したばかりで実戦感覚が不足しマドリッドで調整中、ミリタンのリハビリは数か月単位でかかる見通しです。
こうした状況でモウリーニョが起用せざるを得ないのが、カスティージャ出身のラミニ・ファティとジョアン・マルティネスという若い2人です。この2人は昨季、カスティージャで昇格プレーオフを戦ったコンビであり、世界的クラブの最終ラインをカスティージャの若手2人が支えるという構図が、マドリーのCB補強に対する切実な必要性を物語っています。
ポルトガル人指揮官は就任当初から世界レベルのCB獲得を繰り返し要求してきており、その意向はいまも変わっていません。補強の財源を確保するために、クラブは今夏アセンシオを売却してスペースと資金を作る方針です。アセンシオの負傷でその移籍交渉のタイムラインは複雑になりましたが、クラブの計画自体は変わっていないと『MARCA』は報じています。2年間続くCB陣の慢性的な問題に、マドリーが答えを出せるか。鍵を握るのは8月の移籍市場です。