再びブーイングのヴィニシウス──マドリーはCLでも「内容より結果」で勝った
英紙『The Athletic』ギジェルモ・ライ記者が伝えた。
ベルナベウでのCLの夜に、マドリーと論理は相性が良くない。この有名なスタジアムは幾度もの劇的な欧州カムバックを見てきた。流れに逆らい、明らかに劣勢でも勝ち切ってきた試合の数々。インテルとのCL開幕戦は劇的な逆転勝利ではなかったが、マドリーはそれでも論理に反した勝利を収めた。
✅ エムバペとバルベルデのゴール、しかしコントロールなし
エムバペのゴール──流れに反する形で──と、ジョゼップ・マルティネスが処理したボールをバルベルデが諦めずに押し込んだ2ゴールで2-0とリードしながら、試合を決めきれなかった。前半から後半にかけて、コンパクトさも試合のコントロールもなかった。インテルはマドリーの脆い守備ラインを何度も脅かし、特に後半はオープンな殴り合いになった。
モウリーニョは技術エリアを3度離れ、選手たちに怒鳴り続けた。試合後の会見では「5-1や6-1で終わっていてもおかしくなかったし、6-6でも。チャンスが多すぎた。狂った試合だ。好きな狂い方ではない」と語った。
✅ 今季初のブーイング──サポーターの転換点
サポーターは今季初めて選手たちにブーイングを送った。2シーズン連続無冠というプレッシャーがある中で、特別驚くべきことではないが、その対象となったのがヴィニシウス・ジュニオールだった。
試合開始当初、今季初めてベルナベウは本来のスイッチが入ったように見えた。モウリーニョのチームが見せる高い位置からのプレスへの熱狂的なサポートがあった。しかし試合が進むにつれて雰囲気が変わった。先週金曜のベティス戦での敗北の余韻も残る中、緊張感が戻ってきた。
77分のカルロス・アウグストの1点で2-1となると空気が崩れた。79分にトレントが交代を告げられると、ブーイングを浴びながらピッチを後にした。中盤3人が出場停止という状況で難しいタスクをこなしたが、ボールロストも目立ち、リード後にマドリーが必要としたコントロールをもたらすことはできなかった。
モウリーニョは試合後「彼がチームのために払った努力を評価している。でも彼は中盤の選手ではない。あの強度でその位置をこなすのはとても難しい。本来はポジション重視のサイドバックだ」と語った。
✅ ヴィニシウスへの最大のブーイング──86分の交代時
試合を通じてヴィニシウスへのブーイングはあったが、86分にカレーラスと交代した際が最大だった。今夏のアーセナルへの移籍交渉を含む契約延長騒動の中で、一部サポーターは売却を望んでいた。
「彼がまだ本調子ではないことはわかっている。1対1で相手を仕留める本来のヴィニシウスではない。でも懸命に働いているし、尊重されるべき選手だ」とモウリーニョ。コーチングスタッフはヴィニシウスの姿勢に非常に満足しており、負傷者3人、復帰途上3人、出場停止3人という状況でインテル相手に3ポイントを取ったことに対してブーイングが起きた事実に驚きも覚えているという。
✅ クルトワが7セーブでマドリーを救う
最後に違いを作ったのは攻撃陣ではなくGKクルトワだった。7本のセーブを記録し、インテルが猛攻をかけた89分にはムヒタリャンのシュートを止めてリードを守り抜いた。クルトワがマドリーを救うのは、ベルナベウの欧州の夜のもう一つのテーマだ。
モウリーニョには望ましい白星スタートとなったが、これが新時代の幕開けだとするなら、彼の色はまだ見えにくい。