MARCA2026年7月28日 07:56
モウリーニョが作った「出口問題」、マドリーの夏の難題
スペイン紙『MARCA』が伝えたところによると、マドリーはこの夏の移籍市場でベルナルド・シウバ、マルク・ククレジャ、デンゼル・ダンフリース、イブラヒマ・コナテの獲得に成功し、補強路線は順調に見える。
さらにヤン・ディオマンデの加入もほぼ既定路線となっており、クラブは数週間の迷いを経てロドリの獲得を最大の目標と位置づけるに至りました。ただし、その路線には絶対条件が一つあります。新たな補強を行う前に、選手の放出を先行させなければならないというものです。
ここからが今夏の真の難題です。スポーツ部門はいくつかの放出を同時に動かす必要がありますが、その複雑さは獲得交渉の比ではありません。ホセ・モウリーニョ監督はすでに自身が求めるスカッド像を明確にしていますが、それを実現するためにはすべてのラインで不快な決断を迫られます。
最初に俎上に載っているのがラウール・アセンシオです。現時点でクラブを去る可能性が最も高い選手とされています。アセンシオ自身は残留を強く望んでおり、休暇中も体を追い込んで自らをモウリーニョにアピールしてきました。しかしモウリーニョは別のCB獲得を優先事項と考えており、スカッドの再調整が必要と判断しています。その文脈でアセンシオは最有力の放出候補として浮上しており、クラブは売却の形を模索しています。
中盤では、エドゥアルド・カマヴィンガが最も繊細な案件となっています。フランス代表MFは特にイングランドのクラブから高い関心を集めており、マドリーとしても彼の売却が実現すれば、モウリーニョが不可欠と考える中盤の司令塔獲得に向けた資金を大幅に確保できると考えています。ただし2029年まで契約が残っており、本人に退団の意思はなく、クラブも若い選手をたたき売りする気はありません。しかし出場機会の少なさと不安定なパフォーマンスが続いた昨季を経て、かつての「不可侵選手」という立場は失いつつあります。
攻撃陣では予想外の展開がありました。ゴンサロ(記事中の表記のまま)はこの夏、複数の移籍オファーを受け放出候補筆頭に見られていましたが、モウリーニョがその方針を一変させました。監督はCBを釘付けにし、空中戦を制し、異なるスタイルのサッカーを可能にする9番として彼の存在を不可欠と判断し、慰留に動いています。
一方、この決定が直撃するのがエンドリッキです。ブラジル代表FWは再び出場機会の乏しい状況に直面しており、もしプレシーズン中に状況が変わらなければ、成長を止めないための移籍が現実的な選択肢として再浮上することになります。
さらにフランコ・マスタントゥオーノについても同様の議論が始まっています。アルゼンチン代表MFは加入初日から練習でモウリーニョに強烈な印象を与えており、その才能への評価はクラブ内で揺るぎません。それだけに、数週間前はほとんど検討されていなかった「定期的に試合に出られる環境への期限付き移籍」という選択肢が現実味を帯びてきました。
バルデベバスではニコ・パスの例が重く参照されています。育成施設の外で飛躍的な成長を遂げた彼のケースが、「一部の選手は毎週末試合に出てこそ伸びる」という考え方を補強しており、マスタントゥオーノへの判断も同じ文脈で語られるようになっています。モウリーニョ自身が生み出したとも言えるこの複雑なパズルを、指揮官がどう解くのか。マドリーの夏はここからが本番です。