マドリー、試合のコントロールを失い、リーガの主導権も失いかける──エルチェ戦後半の大失速
スペイン紙『MARCA』サンティアゴ・シゲロ記者が伝えた。
昨夜マルティネス・バレロで起きたことは、マドリディスタの最悪の悪夢でも想像しなかった結末だった。モウリーニョ率いるマドリーは前半に圧倒的なパフォーマンスを見せておきながら、9月半ばに2点リードを溶かしかけた。バルサは今日ラシングを迎えるが、フリック監督のもとで好調なバルサが勝ち点を落とすことは考えにくい。
マドリーは一方、不可解な印象を発し続けている。ラージョ戦に続き昨日もまた前半は圧倒的で、後半は説明のつかない崩壊だった。ギュレルとエムバペのゴールが快勝への道を舗装したかに見えたが、それは幻だった。
ラージョ戦でも同じことが起きた。3-0から3-1になり、ラージョの追加点も危うかったところをモウリーニョ監督がギュレルを投入してクローズした。エルチェ戦ではギュレルがスタメンに名を連ね、チームが主体的に動いた時間帯はピッチを支配した。しかし後半に入ると後退は目を覆うばかり。ギュレルは存在感を失い、他のスター選手たちも消えた。試合はエルチェのほぼ独り舞台となり、与えられた好意を逃さなかった。
ベリンガムとブラヒムが交代で入り、ブラヒムは最も苦しい時間帯に右サイドバックとしてプレーする場面もあった。モウリーニョ監督はついに前線をエムバペ・エンドリッキ・エスピのトリプルFWで固め、さらにブラヒム、ディオマンデ、ベリンガムという攻撃的なプロフィールを揃えて総力戦に打って出た。マドリーを再び救ったのはエスピのゴールへの嗅覚だった。
劇的な勝利が前半の輝きを覆い隠してしまうかもしれないが、後半のパフォーマンスは消えない。ラージョ戦ではフィジカルの問題を理由にしたモウリーニョ監督だが、昨日は5人を入れ替えた先発メンバーで、問題はフットボールそのものと姿勢にあった。チームはカウンターを狙って試合をコントロールしようとしたが、エルチェはその罠に落ちなかった。メトロポリターノでのダービーまで5日、不安な材料が残った。