El País2026年8月22日 12:30
「魂を失ったチーム」の再建へ──モウリーニョ第二次政権が始動
スペイン紙『エル・パイス』が伝えた。2010年、マドリーはグアルディオラのバルサという「難攻不落の敵」を崩す任務を担ってモウリーニョを招聘した。今回の使命はやや異なる。外部の強敵への対抗ではなく、クラブ内部の問題──チームの競争力の著しい低下という構造的な危機への対処だ。
✅ペレス会長との深い信頼関係
モウリーニョは金曜日の初会見で、ペレス会長が2013年の退任以降「タイトルを獲るたびに連絡をくれた」と明かした。これは単なる逸話ではなく、両者の間にある深い信頼の証明であり、関係者全員への明確なメッセージでもある。会長は常に、モウリーニョの第一次政権がその後のマドリー黄金時代──CLを6度制覇──の土台を作ったと評価している。
「今回は無冠で戻ってくる。私を知っており、何ができるかを知っているからこそ呼んでもらえた。それは表面的なものよりずっと深いものだ」とモウリーニョ自身もエル・チリンギートのインタビューで語っている。
✅3シーズン連続無冠なら歴史的危機
マドリーはここ2シーズン、主要タイトルを獲得できていない。3シーズン連続でそうなれば、2003〜2006年以来の事態となる。当時はアルフレド・ディ・ステファノが1950年代半ばに加入して以降で最長の無冠期間となり、最終的に2006年2月にペレス会長自身が辞任に追い込まれた。それほどの重みを、今季は背負っている。
✅43分間の初会見──「内部情報をすでに持っている」
マドリーはベンフィカにモウリーニョの違約金として1,500万ユーロを支払い、2029年までの契約を結んだ。エスパニョール戦を前にした初会見は43分間に及び、歴代の前任者たちが費やした時間の約4倍だった。まだ公式戦を戦っていないにもかかわらず、リラックスした様子で質問を一つも避けることなく答えた。
特に注目されたのは、チュアメニとフェデリコ・バルベルデの衝突事件に関する発言だ。「内部のことについては多くの情報を持って戻ってきた。3年間在籍し、信頼できるコネクションがある」と警戒感を示しつつ、「彼ら二人の間に普通の関係を見ている」と現状を語った。
✅「11人全員で守る」──交渉の余地なき原則
モウリーニョが掲げる原則は明確だ。モウリーニョが「絶対に妥協しない」と明言したのは「11人全員で守ること」と「チームへのコミットメント」だ。この2点は、2014年以降のマドリーが競争力を失っていく過程で繰り返し指摘されてきた根本的な課題でもある。
三大スターの共存という難題にも正直に言及した。「最高の選手たちは最高の選手たちとプレーしたいが、戦術的な組み合わせは少し難しくなる。アンチェロッティはヴィニシウスに最適なブラジル代表を作った。デシャンはエムバペのためにフランス代表を最適化した。トゥヘルはベリンガムのためにイングランド代表を最適化した。モウリーニョが3人全員のために最適なマドリーを作るのはより難しい」──前任の3監督がいずれも解けなかったパズルへの率直な認識だ。
✅最後のリーグ制覇は2015年
エスパニョール戦の欠場者はチュアメニ、エンドリッキ、ティアゴ・ピタルチ、アセンシオ、メンディ、ミリタオ、ロドリゴの7名。
モウリーニョが2013年にマドリーを離れた時点で、11年間で20のタイトルを手にしていた。しかし以降の13年で手にしたのは6タイトルのみ。最後のリーグ優勝は2015年のプレミアリーグ、チェルシー時代だ。直近では2022年にローマでコンファレンスリーグを制したが、昨シーズンはベンフィカでCL敗退に終わった。
ペレス会長の厚い信頼と第一次政権の記憶──それを背に、モウリーニョは今、泥沼にはまったプロジェクトを救い出す任務を背負ってバルデベバスに戻ってきた。
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