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El País2026年10月30日 06:14

レアル・マドリードのエムバペと「くまのプーさん」、中国の「十字軍」──Cabeleira氏「独裁者を独裁者と呼んだだけ」

スペイン紙『El País』のRafa Cabeleira氏が、エムバペの発言をめぐる中国の反応についてのコラムを掲載した。 タイトルは「La cruzada china contra Mbappé y Winnie the Pooh(エムバペとくまのプーさんに対する中国の十字軍)」。

✅ 「思いついたことを口にするな」

Cabeleira氏は、自分の家ではいつも「頭に浮かんだことをそのまま口にするな」と強く言われてきたと書いている。 フランコ時代を身をもって経験し、その時代の権力者をからかう冗談が、恐ろしい結果を招きかねなかったからだという。

そのうえで、今エムバペとマドリーに求められているのは、中国のお金が約束どおり流れ続けるための謝罪だと書いている。

「理由は、誰もが知っている。フランス人FWが、独裁者を『独裁者』という言葉で呼んだからだ」

✅ 「誰かを傷つけるためではなかった」

Cabeleira氏は、エムバペの発言は、よく考えたものでも、政治的・歴史的な意図がはっきりしたものでもなかったと見ている。 ジョークに続いたジョークの一部だった、という。

フランスで極右を止めるために投票を呼びかけた、社会的な発言をするエムバペではなかった。 インタビューの機会を使って、親しみやすく、面白く、人間らしい姿を見せようとした、普通のサッカー選手だった。

「バロンドールに向けたメディアでの競争で好感を得ようとしたのであって、誰かを傷つけるためではなかった。でも、一部の体制が、自分たちの偉人への『不適切な』言及をどう受け止めるかは、知られているとおりだ」

✅ 「くまのプーさん」への検閲

Cabeleira氏は、何年か前に中国政府が「くまのプーさん」に対して、近年では例のない検閲キャンペーンを始めたことを紹介している。 世界中のSNSで、プーさんが習近平国家主席に似ていると話題になったからだという。

✅ バロンドールを逃したうえに

バロンドールを逃した落胆に、経済的な痛手も加わった。 エムバペ本人にとっても、マドリーやリーガのほかのクラブにとっても、中国側が一方的に関係を断ったことは打撃になる。

Cabeleira氏は、テバス会長がスペインサッカーのトップとして急いで謝罪し、エムバペやマドリーの謝罪にまで先回りしたことについて、スペイン人が好む「民俗劇と悲劇の混ざったもの」を加えただけだと皮肉っている。

✅ 「2位にすっかり慣れてきた」

Cabeleira氏は、こう書いている。

「エムバペにとって、どちらが痛かったのかは本人にしか分からない。無理をしてまで目指した今回のバロンドールで2位に終わったことか、中国市場の大きな取り分を約束していた企業のキャンペーンが中止され、お金を失ったことか」

夢という意味では、賞のほうを望んでいただろう。 ただ、年々複雑になる新しいルールのもとでは、ハリー・ケインやラミン・ヤマルが最有力と考えられていた。

そして、こう締めくくっている。 「結局、2位だった。それは、スペインのサッカーに来てから、キリアンがすっかり慣れてきた順位だ。誰もこれを歴史的な侮辱だと受け取らないでほしい。ただの事実だ。もっとも、本人はあまり考えたことがないかもしれないが」

※本記事は、El PaísのRafa Cabeleira氏のコラム(意見記事)の内容を紹介したものです。

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