レアル・マドリードのエムバペ、100ゴールを徹底解剖──116試合での到達はクラブ史上5番目の速さ、「自分でゴールを作り出すストライカー」
スペイン紙『MARCA』が、マドリーで通算100ゴールに到達したエムバペのゴールを、データで分析した。
✅ クラブ史上24人目の「100ゴール」
エムバペは、カンプ・ノウでマドリーの2ゴールを挙げた。 その2点目は、白いユニフォームでの100ゴール目だった。 クラブの歴史で、それまでに達成したのは23人だけだ。
舞台も、エムバペの歩みにぴったりだった。 バルセロナは、エムバペがマドリーに来てから最も多くゴールを決めている相手で、7試合で8ゴール。 『Opta』によると、今世紀に入ってから、最初の7回のクラシコでエムバペより多くゴールを決めた選手はいない。
✅ 116試合で100ゴール、史上5番目の速さ
100ゴールに届くには、普通は何年もかかる。 エムバペは116試合で到達した。 マドリーの歴史で、これより少ない試合数で到達したのは4人だけだ。 プスカシュ(101試合)、クリスティアーノ・ロナウド(105試合)、そしてパイーニョとディ・ステファノ(114試合)だ。
1試合平均0.86ゴールは、100ゴールに到達した選手の中で4番目。 上にいるのは、クリスティアーノ(1.03)、プスカシュ(0.92)、パイーニョ(0.87)だけだ。 ほかの選手の数字はマドリーでのキャリア全体のもので、エムバペだけが今も動き続けている。
1試合平均ゴール(マドリーで100ゴール以上の選手)
438試合 450ゴール
262試合 242ゴール
143試合 125ゴール
116試合 100ゴール
396試合 308ゴール
282試合 207ゴール
177試合 104ゴール
174試合 101ゴール
648試合 354ゴール
208試合 104ゴール
『MARCA』の図(データはOpta)をもとに作成
✅ 欧州5大リーグでケインに次ぐ2位
同世代のFWの中で、2024-25シーズン以降に欧州5大リーグのクラブでエムバペより多くゴールを決めたのは、ハリー・ケインだけだ。 ケインは114試合で112ゴール、エムバペは116試合で100ゴール。 3位のハーランドは85ゴールにとどまっている。
| 選手 | ゴール | シュート決定率 | xG | 分/ゴール | 試合 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハリー・ケイン | 112 | 26.1% | 87.2 | 80.2 | 114 |
| エムバペ | 100 | 19.3% | 89.7 | 95.2 | 116 |
| ハーランド | 85 | 21.8% | 83.2 | 107.3 | 111 |
| ラフィーニャ | 70 | 21.2% | 53.2 | 109.2 | 101 |
| ギラシー | 66 | 22% | 71.3 | 126.3 | 107 |
| レヴァンドフスキ | 61 | 24.1% | 60.1 | 105.1 | 98 |
| デンベレ | 59 | 17.9% | 49.7 | 104.3 | 103 |
| シック | 58 | 24.8% | 46.4 | 106 | 98 |
| ラウタロ・マルティネス | 52 | 16.3% | 50.2 | 141.7 | 101 |
| オリーズ | 52 | 14.5% | 41.4 | 168.5 | 118 |
| ラミン・ヤマル | 52 | 11.4% | 44.6 | 179.7 | 113 |
全公式戦の得点ランキング(2024-25シーズン以降、欧州5大リーグのクラブ)。『MARCA』の図(データはOpta)をもとに作成
ケインとエムバペを比べると、2つの違う道が見えてくる。
ケインはシュートの26.11%を決め、チャンスの質から期待されるゴール数(xG)を24.71点上回っている。 エムバペの決定率は19.38%で、xGを10.24点上回る。 ただし、エムバペはマドリーに来てから、誰も並べないほどの量のシュートを打っている。 xGは89.76で、5大リーグで最高の数字。シュートは516本で、1試合4本を少し超える。
その量のおかげで、エムバペは95分に1ゴールを決めている。 ハーランド(107分)より速く、上回るのはケイン(80分)だけだ。
✅ 「自分でゴールを作り出す」
エムバペの特徴の一つが、パスを待たずに自分でゴールを生み出せることだ。
ペナルティエリアの外からのゴールは17。 マドリーに来てから、5大リーグで最も多い数字だ。 さらに19ゴールは、ボールを持って5メートル以上運んでから決めたものだ。 これを上回るのは、ラフィーニャ(23)とオリーズ(21)だけだ。
ボールに触った5408回のプレーの地図を見ると、エムバペは主に左サイド、ペナルティエリアの手前にいる。 右足での84ゴールの多くは、そこから中央へ斜めに切り込む動きと重なっている。
100ゴールの内訳(決めた体の部分)
『MARCA』の図(データはOpta)をもとに作成
ヘディングでのゴールは2つだけ。左足では14ゴールを決めている。
そこにPKが加わる。 100ゴールのうち21ゴールはPKで、26本蹴って決めたものだ。 エリア外からの17ゴールと合わせると、残りの62ゴールが、ペナルティエリアの中での流れの中からのゴールになる。
100ゴールの内訳(ゴールの種類)
PKは26本中21本成功。『MARCA』の図(データはOpta)をもとに作成
✅ 年々上がり続ける曲線
マドリーでのエムバペの曲線は、上がり続けている。 2024-25シーズンは107分に1ゴール、2025-26シーズンは87分に1ゴール、今季はここまで83分に1ゴール。 今季は13試合で14ゴール、すべて先発での出場だ。
決定率は18.14%から21.88%に上がり、1試合あたりのxGは0.70から1.04に伸びた。 今季の14ゴールは、xGの13.58とほぼ同じだ。 つまり、ゴールが増えたのは、受け取るチャンスが増えたからだ。
| 大会 | 2026-27 | 2025-26 | 2024-25 |
|---|---|---|---|
| リーガ | 11(900分) | 25(2606分) | 31(2917分) |
| CL | 3(268分) | 15(911分) | 7(1133分) |
| コパ・デル・レイ | — | 2(90分) | 2(234分) |
| クラブW杯 | — | — | 1(135分) |
| スーペルコパ | — | — | 1(180分) |
| インターコンチネンタル | — | — | 1(62分) |
| UEFAスーパーカップ | — | — | 1(83分) |
| 合計 | 14(1168分) | 42(3621分) | 44(4744分) |
シーズン・大会別のゴール数(カッコ内は出場時間)。『MARCA』の図(データはOpta)をもとに作成
監督別では、最も良かったのはシャビ・アロンソ監督の時期で、28試合30ゴール。 75分に1ゴールのペースで、決定率は22.56%だった。 最も控えめだったのはアルベロア監督の時期で、19試合13ゴール、115分に1ゴール。 ただ、その間のxG(12.82)はゴール数とほぼ同じだった。 アンチェロッティ監督のもとでは56試合43ゴール、モウリーニョ監督のもとでは13試合14ゴールだ。
| 監督 | 試合 | ゴール |
|---|---|---|
| アンチェロッティ | 56 | 43 |
| シャビ・アロンソ | 28 | 30 |
| アルベロア | 19 | 13 |
| モウリーニョ | 13 | 14 |
監督別のゴール数(『MARCA』より)
大会別では、リーガで75試合67ゴール、CLで28試合25ゴール。 どちらも1試合0.89ゴールで同じだ。 UEFAスーパーカップとインターコンチネンタルカップでは、それぞれ唯一の試合でゴールを決めた。 スーペルコパとクラブW杯では、それぞれ3試合で1ゴールだった。
✅ 最も多くゴールを決めた相手はバルセロナ
「被害者」のリストのトップはバルセロナだ。
エムバペが最も多くゴールを決めた相手
7試合
5試合
5試合
5試合
4試合
4試合
3試合
1試合
『MARCA』の図(データはOpta)をもとに作成
特に重みのある夜もあった。 オリンピアコス戦の4ゴールとカイラト戦の3ゴールは、どちらも1試合で決めたもの。 マンチェスター・シティには、3試合で4ゴールを決めている。
✅ 最大の相棒はヴィニシウス
エムバペのゴールを最も多くアシストしたのはヴィニシウスで、13回。 2位がギュレル(12回)、3位がベリンガム(9回)。 この3人で、100ゴールのうち34ゴールをアシストしている。
エムバペのゴールをアシストした選手
『MARCA』の図(データはOpta)をもとに作成
✅ 0.86はどこまで続くか
100ゴールは、もう数え終わった。 これからの注目は、試合数が数百に増えたとき、1試合0.86ゴールという数字がどこまで保てるかだ。 クリスティアーノは438試合で1.03、ベンゼマは648試合で0.55でキャリアを終えた。
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