モウリーニョがヴィニシウスを変える──9回のボール奪取、攻撃の代わりに守備で輝いた夜
スペイン紙『AS』が伝えた。
モウリーニョがマドリーのベンチに戻ったとき、早急に向き合わなければならない問題があった──ヴィニシウスとの関係修復だ。昨季のマドリー対ベンフィカの3試合、とりわけ「プレスティアーニ事件」を経て2人の関係は大きく傷ついていた。しかしモウリーニョはW杯の時点から動き出し、ヴィニシウスの契約延長決断においても重要な役割を果たした。そして今、少しずつだが確実に、より献身的なヴィニシウスを引き出すことに成功している。
✅ 攻撃で輝けない夜に守備9回の奪取
最高のヴィニシウスではない──それはまだ先の話だ。背番号7が再びドリブルで相手を翻弄し、ゴールを奪うようになれば、それが本来の姿だ。しかしその日が来るまでの間、モウリーニョは守備面とメンタル面でヴィニシウスを変えつつある。インテル戦がその証左だった。
攻撃では精彩を欠いた。決定機なし、枠内シュートなし、突破成功はわずか2回。しかし守備では9回ものボール奪取を記録した──チーム2位のベリンガム(4回)の倍以上だ。マドリーのFWがこれほどのボール奪取を記録したのは、2008年にイグアインが12回を記録して以来の出来事だ。
✅ モウリーニョの教育──落ち着きと守備意識
より沈着なヴィニシウスの姿も見えた。エスパニョール戦のデビュー後、モウリーニョは「彼は聖人ではないが、やられていることはひどすぎる。計画的にやっているように見える」と擁護しながらも、「もし得点したらどう振る舞うか、気をつけるよう伝えた」と釘を刺した。ベティス戦でエルナンデス・エルナンデス主審との激しいやりとりでイエローを受けた場面でも、モウリーニョはすかさず選手を守った。
✅ 出口でのブーイング、寄り添うモウリーニョ
インテル戦終盤、疲弊しきったヴィニシウスが交代を告げられると、スタンドからブーイングが起きた。この場面はすでに繰り返されるパターンになりつつある。モウリーニョが拍手を促すと声援が戻ったが、傷はまだ癒えていない。あのクラシコ、シャビ・アロンソへの「決別」の場面──ベルナベウはヴィニシウスをアロンソ解任の当事者と見なし、それを忘れていない。それでもモウリーニョはその流れを変えようと動き続けている。
✅ 「全てを出したなら、それ以上は求めない」
試合後、モウリーニョはスタンドの反応を批判することなくこう語った。「ヴィニシウスが最高潮ではないのは誰の目にも明らかだ。本人が一番わかっている。試合を決める選手に戻るために懸命に取り組んでいる。でも90分間、献身的に戦ってくれた。今の彼への敬意は大きい。あとは後からついてくる、勝利をもたらすようになる」
守備の貢献についてはこう続けた。「チームのために働いてくれれば、常に俺のサポートと愛情がある。それは常時90分間スタメンを意味するのか?違う。でも彼にはサポートがある。全てを出した選手に、それ以上は求めない。彼はそれをやった」