モウリーニョ、選手たちを守る盾に
スペイン紙『MARCA』が伝えた。
モウリーニョのマドリー第2次政権は第4節で初黒星を喫した。遅かれ早かれ訪れるはずだった試練だったが、形が残酷だった──81分のトロイ・パロットの一撃がラ・カルトゥーハを爆発させ、マドリーを勝ち点なしで帰路につかせた。
第1次政権では初黒星まではるかに時間がかかった。11月まで待たされ、バルサがカンプ・ノウで見せた伝説の「0-5」でようやく喫した。あれから16年、時代は変わった。
マドリーはこの夜、ゴールへの道を見つけられなかった。バーやポストに何度もはじかれ、PKをバジェスに止められたエムバペ、VARでゴールを取り消されたエスピと、不運も重なった。会見でもモウリーニョは敗因を説明できなかった。
✅ 批判の矢から選手を守る「盾」に
しかしこの夜、モウリーニョは誰も責めなかった。本来なら槍玉に挙げられてもおかしくない選手がいた。PKを外したエムバペ、消えていたヴィニシウス、存在感の薄かったベリンガム。しかしモウリーニョは会見で一人も名指しせず、批判の矢が選手に向かわないよう自ら盾となった。「チームとして全ての面でとても良いプレーをした。個人についても同じだ。どの選手にも何も文句はない。むしろその逆だ」と全員を擁護した。
判定についても、最も決定的な場面には踏み込まずに済ませた。「ロッカールームでも詳しく見ておらず、コメントできない。アルダがあれだけプレーして、小さなファウル1つで前半を警告付きで終えた理由が分からない」と言葉を選んだ。第1次政権とは別人のように落ち着いた対応だった。
✅ 「純粋すぎる」マドリーへの苦言
交代で投入したベルナルド・シウバ、トレント、ディオマンデも流れを変えられなかった。それでもモウリーニョは交代に後悔はない。「不満だったから代えたのではない。警告をもらっていた選手を下げるためだ。全員が全力を尽くした。勝つべき試合だったが、勝つべき試合が勝ち点になるわけじゃない」
唯一、間接的に指摘したのはピッチ上の「賢さ」の差だった。「ベティスの選手たちはマドリーの選手より賢い。マドリーは純粋、ナイーブだ。倒れてもすぐ立ち上がる。ベティスはもっと賢く、素晴らしいサポーターの後押しも相まって、ああいうことができる」と分析した。
最後にエスピへの賛辞で締めた。「10〜15分出てきて素晴らしいゴールを決めた。オフサイドかどうかはともかく、彼はチームにとって大切な選手だ」。批判の的になりかねない選手たちの前に立ち、盾となって矢を引き受けた夜だった。