レアル・マドリードのベリンガム、「昨季がこのベリンガムだったら、バロンドールは…」──ラシン戦の裏側、「こうしてマドリーは勝つ」の大合唱とモウリーニョの「老獪な」指示
スペイン紙『MARCA』が、ラシン戦の裏側を描く記事(コントラクロニカ)を掲載した。
✅ 15年ぶりのサンタンデール
サンタンデールが、リーガでのマドリーの道のりに戻ってきた。 2011年9月の0-0から15年。 そのときも、ベンチにはモウリーニョ監督がいた。
マドリーとラシンは、1929年2月にリーガを立ち上げた10チームのうちの2つで、古くからのライバルだ。 この試合でマドリーは、ようやく「首まで水につかる」ことなく、アウェーで完勝した。 6連勝という数字だけでなく、勢いに乗ったチームだという手応えも得た、と『MARCA』は書いている。
✅ ベリンガム、別次元
モウリーニョ監督は試合前、ベリンガムがバロンドールで11位だったことに驚いたと話していた。 『MARCA』は、今のレベルなら11位どころか受賞者になるべきだったと書いている。
問題は、昨季のベリンガムが本来のベリンガムだったのは、W杯のときだけだったことだ。 今のベリンガムは、2023年にスペインにやってきたときの「とてつもない選手」に戻っている。 エル・サルディネロでは、ほかの選手より何階も上にいるような、最初から最後まで素晴らしい試合を見せた。
✅ 「こうしてマドリーは勝つ」の大合唱
審判をめぐる緊張は、すぐに高まった。 エムバペが倒れた場面で、ムヌエラ・モンテロ主審はすぐにPKを指示した。 リプレイを見たラシンのベンチは怒り、エムバペがダイブしたというジェスチャーにスタンドも火がついた。
「así, así gana el Madrid(こうして、こうしてマドリーは勝つ)」の叫びが、久しぶりに響いた。 後半には、ラシンに与えられたPKが取り消され、スタジアムはさらに怒った。 ヒホンで生まれたこの歴史的な叫びが、カンタブリア海のほとりに再びとどろいた。
✅ トレントへの「目配せ」
モウリーニョ監督は試合前、『MARCA』に右SBについて話していた。 ダンフリースとトレントでシーズンを計画していたのに、今ではバルベルデを置くのがチームにとって最善だとはっきりしてしまった。 そうなったことに心を痛めている、という内容だ。
バルベルデが温存されたこの試合で、モウリーニョ監督はトレントを先発に選んだ。 トレントは、3番手に追いやられている。 『MARCA』は、この先発は「目配せ」だと書いている。 「チームの戦力として数えている、出番はある」というメッセージだ。 冬の移籍市場が近づき、出場時間を求めて、より母国に近いクラブに目を向けるときに、少なくとも考え直してもらうためでもある。
✅ サッカーに身をささげる街
カンタブリアでこのカードが行われるのは、2011年以来だった。 リーガの創設10チームのうち2チームが、1929年から名前も場所も変わらない「聖地」の一つで対戦した。
長く苦しい時期を経て、サンタンデールは再びトップレベルのサッカーを楽しんでいる。 サッカーに身をささげる街で、ラシンが1部でかつての姿を取り戻すことを信じている。 ファンの熱意が足りないということはない、と『MARCA』は書いている。
✅ ギュレルの左足と頭脳
ギュレルの左足と頭脳の組み合わせは、マドリーにとって「核兵器級」の武器になった。 モウリーニョ監督は、この才能の源がチームとゲームプランにとって欠かせないと理解している。 ギュレルは考えるのが速く、ほかの選手が壁を見るところにスペースを見つける。 そして、左足は驚異的だ。
✅ ディオマンデのゴラッソと、モウリーニョのしぐさ
0-3は、ディオマンデのゴール上隅へのミサイルだった。 『MARCA』は、今のヴィニシウスはディオマンデの控えにしかなれない、優れたローテーション要員だというメッセージだと書いている。 例えば、アテネでのように。
試合を決めたこのゴールの後、目を引く場面があった。 モウリーニョ監督がベンチから出て、選手たちに「相手陣内でゴールを祝え、ラシンに早くリスタートさせるな」と求めたのだ。 『MARCA』は、「老獪なキツネ、集中は最大限」と書いている。 いくらマドリーでも、このチームにはまだ若さゆえの未熟さが残っていることを、モウリーニョ監督は知っている。
✅ ハウセンの変化
ハウセンは、本来の自分を見つけた。 意味のない大きなキック、マークの見失い、チームを危険にさらすプレー──そうした「お化け」を追い払った。
今のハウセンは冷静で、相手の動きをよく読み、ボールを大きく蹴り出すべきときと、つなぐ、持ち上がる、ロングボールを送るべきときを理解している。 学びの途中だが、すでに身につけた教訓がある、と『MARCA』は書いている。
✅ ククレジャの好調は偶然ではなく「結果」
ククレジャの好調は、前にディオマンデがいることの直接の結果だ。 マドリー加入後で最高のククレジャは、左サイドの「ダンスのパートナー」が代わったことと一体になっている。
ヴィニシウスは、ディオマンデにないものをチームにもたらす。 しかし、バランスとチーム全体の力という点では比べものにならない、と『MARCA』は書いている。 そして、目に見えるさまざまな改善の中でも、ククレジャの変化は特に目を引く。
✅ エムバペは休ませられない
エムバペは、今季マドリーの全試合に先発している唯一の選手だ。 リーガでは、対戦したすべてのチームから得点している。 得点王争いでは、ラフィーニャとの接戦が続いている。
前半で0-3になり、休ませるには理想的な状況に見えた。 しかし、モウリーニョ監督の計画は、エムバペをできるだけ長くピッチに置くことだ。 厳しい日程で大差がついていても、エムバペは最後までゴールを狙い、ポストに当てるシュートも放った。 またしてもフル出場で、これで14試合中11試合になった。
※本記事は、MARCAのMiguel Ángel Lara氏のコラム(意見記事)の内容を紹介したものです。
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